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「リボーン」のSSを書いています。 雲雀さんが好き・骸さんも好き、きれいなお兄さんが大好きです!お友達を死ぬ気で募集しています!!
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ひょろひょろとした細い体のくせに、
腕っ節が強くて誰も側に近づけさせないし

人と群れるのをやけに拒絶する

俺に言わせれば不器用な奴だ

本当の気持ちをさらけ出せない、伝える術を知らない
寂しい奴だ

だからいつも一人でいるんだろう

何でもいいから話せばいい
どんな些細なきっかけでも構わないんだ
誰もおまえを拒まないし、むしろ打ち解けたいと思うだろう

「どうなのかな」

思わず零した独り言に、おまえは顔を上げた

「会話をしたいのなら、いつも群れている連中の所に行きなよ」

「俺は雲雀と話したいんだけどな」
「話すことなんて無いよ。読書の邪魔だから出て行って」

そっけない言い草に、お手上げだ
今日は退散しようかと背中を向けると、視線に気が付いた

「背中に文字なんて書いていないぞ?」
見返ると雲雀がそっぽを向いて視線を合わせない
珍しく慌てたのか、本を閉じてしまっていた

「もう少しここにいようかな―」
「好きにすれば」

「あはは」

不器用な奴だと思う
でも、少しずつわかりかけてきたのが嬉しい
この空気を誰にも邪魔されたくないんだ



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手のかかる彼女なら要らないやと思ってる。
それは今も変わらない。
でも、構ってほしくないという態度のこいつには興味があるんだ。

「何か用?」
つまらなそうに聞いてくる。
「別に?」
「聞いているのはこっちだよ」
相変わらずの調子。
でも睨んでこない。
俺がこの部屋にいるのが目障りなら、力づくで追い出すんだろう。

でも追い出されないから、ここにいる。
すこし距離が縮んだ気がして、面白くなる。
おまえの読書が終るのを、辛抱強く待ってみようか。

「だから。何の用事」
気になるのかな。
そのわりに目線をくれない。
つれないもんだ。
「よくしゃべるなあ。俺に慣れてきた?」
途端に雲雀と目が合った。
何か言うかな?と思ったけど無言。
息を殺して相手の出方を見ているみたい。
そんなに警戒しなくてもいいのに。

「ある意味。手のかかるやつだなあ」
「頼んで無いよ」
開いたままの本。もうページをめくらない。
俺を見つめる瞳に、手を伸ばす。
どこまで近づいていいのかわからないけれど、
遠慮無しに伸ばして髪に触れた。
すこし揺れた髪、うざそうにはらいのけると

「言いたいことがあるなら言ったら?聞いてあげるよ。今ならね」



皆で楽しく毎日を過ごせたら良かったんだ。
それだけなんだ。
誰かを傷つけなくてはならないこともイヤなんだ。
回避したかったんだ、本当はずっと。
校舎の硝子窓、遠くからぼんやり眺める風景に、
このままぼんやり生きるのかと思ったりした遠い日。

あの頃とは違う。
大事なひとたちを護るには強くなるんだ。
力が要るんだ。

この手は汚れていますからね、
あなたに触れられませんと微笑んだきみ。

このくらい何でもないさ、
このとおり生きてるんだから一晩寝たら平気だと笑うきみ。

おまえを信じてるぞ、男だから。
必ずやってくれると信じてるぞ、と拳をあげたお兄さん。

名前を呼んでみてください、
あなたの声ならどこにいても聞えますよ?と言ったきみ。

やってごらんよ。
きみの強さとやらを間近で見てみたいんだ。
怪我する前に交代しなよ、
きみを傷つける奴なんかかみ殺してあげよう。と言ったあなた。

生きる意味を知ったんだ。
くすぶる炎でこの鋼の壁を溶かして見せよう。
汚れた手と手を重ねて生きてきた、
疲れていても歯を見せて笑いあえる仲間を護りたい。


思うことはひとつ。
ひとを傷つけて平気でいられるひとは許せないんだ。
生きることはたやすくない。

でも、君も ひとを傷つけるために生まれたんじゃないだろう?

返してもらうよ、その指輪。
俺にふさわしくないかもしれない、だけど

君に 持たせるわけにはいかないんだ。



夕焼空を見上げて、いつもの面子で下校する。
今日も楽しく過ごせたな、面白かったな~なんて思いながら。
笑顔を見ると安心できる奴らと歩きながら、夕焼空に背を向けるように振り返ってみた。

窓にもたれた、おまえの後姿。
声を遮断するように背中を向けている姿に苦笑した。
そんなところにいるなよ。
群れるのがイヤなのはわかってる。
だけど気になるなら窓を閉めていろよ。
声をかけようと、大きく息を吸い込んだら。横顔を覗かせた。

じっと見てくる冷たい瞳。
文句ありげな、生意気な瞳。
気になるのは俺のほう。今までどうしてた?どんな鍛錬を重ねてそんなに強くなった?
話が聞きたくても、なかなか近づけない。
いつも窓辺にもたれてる背中は、俺を待ってると信じたいな。

「ヒバリ」
呟いた声は小さく低く。
とても聞えやしない声を、唇を読んだのか  あいつは腰に手を当てた。
そして黙ったまま、俺を見下ろしてる。
傍に来ないなら、俺が行くか?
待ってるなら、行ってやろうか?
「わりい。先、帰って」
ツナは驚いていた。獄寺はふいっと見上げた。そして何も言わなかった。
駆け出した俺を確認すると、窓が閉まった。
わかったよ。そこで待ってろよ。

でもいつか、そこから自分で降りてこいよ。気が向いたらでいいから。

あなたの存在を知ったときに、不思議と確信したことがあるのです。
幸せな家庭に育ち、たくさんの友人に恵まれて・お日様のもとで笑顔を振りまいて。僕とは違う生き様をしてきたあなたが、必ず僕のものになると。
いいえ。手に入れて見せると。
初めてあなたに会ったとき、あなたは僕の心配をしてくれました。
そして昔からの知り合いのように親しく接して、何一つ疑おうとしませんでした。

あなたは、誰に対してもそうなのですか?

僕だけにしてもらえませんか。
あなたを傍で護るにふさわしいのは、この僕です。
余分なものはいらないと。おまえだけでいいと、さあ・その手を僕に預けてくれませんか。
あなたとなら何処までも行きましょう。
たとえ、この先が闇であろうとも。僕はあなたを護って見せますよ。

ともに堕ちてみたいのですよ、闇のなかに。
あなたの手を離さずに、抱き締めたままこの世の果てまでも。

僕の血はあなたのもの。この体もあなたのもの。

あなたのこころを僕が所有したい。僕のものにしたいのです。

他の誰かじゃ許しません。僕しかあなたを護れません。この瞳がもぎ取られようとも、僕はあなたに絡みついたまま離れる気はありません。

さあ。命令してください。あなたの言葉で。僕をあなたのものになさればいい。
あなたは僕のものだから。

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自己紹介:
言葉を綴るのが大好きです。
詩を書くことで自分を見直したりします。
なぜか男子目線な詩を書きますが、自分を癒すだけじゃなくて。あなたを癒せたらいいなあ。

邦楽(アジカン・バンプ・ラルクとか)大好き。
猫好き。チョコ好き。
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