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「リボーン」のSSを書いています。 雲雀さんが好き・骸さんも好き、きれいなお兄さんが大好きです!お友達を死ぬ気で募集しています!!
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にゃんこを拾ってしまいました。
目つきの鋭い黒い髪のにゃんこ。
歩道の脇に捨てられていたのか、ぐったりと寝ていたので<死んでるのか?>とじっと見ていたら・・・・ひっかかれた。
少しムカッときて摘み上げたら、ぎゃーぎゃーとよく鳴く。
どうにもなつきそうにないけれど。
睨む瞳に・好戦的な仕草に。ひと目で気にいってしまった・・・・。

何を食べるんだろう、このにゃんこは。
ミルクをあたえてみた。
知らん顔された。
少しムカッときて、放置して俺だけミネラルウォーターを飲み始めた。
すると傍に寄ってきた。同じものがいいのかな。
ためしに与えてみたら飲んだ。
俺と同じものがいいなんて、かわいく思えてきた。

いつ寝るんだろう、このにゃんこは。
拾ったばかりだからこっちが気を使ってしまう。
姿が見えない。
少し焦って部屋中を探した。
革のソファの上で丸くなって寝ていた。
そこは俺の座る場所なんだけど。
俺に少しはなついてくれるのかな。
期待と不安のにゃんこ生活いちにちめ。
なんとか仲良くしたいんだけどね。

 

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とんだじゃじゃ馬に出会ったもので。言葉が通じやしない。

この痛みでわからせて。この傷で伝えさせて。
おまえのすべてを取り込みたくて。
抱え込みたいその体とこころさえも 痛みが伴わないと振り向きもしない。
隙を見せたらこっちが危ない。かまいたちのような切れ味が
いつのまにか俺のこころを すっかりさらっていたんだ。
鋭いその瞳にこころが奪われていたんだ。

触れさせて。そんなやさしい言葉も通じやしない。
この痛みでわからせて。その傷で癒させて。

 

 

あなたをかみ殺せたらいい。それまでこの振り上げた腕は力をなくしやしない。

目の前に立ちふさがるあなたを、思いのままに壊したい。背中から押されるような衝動。

コンクリートから伝わる振動。あなたの鼓動。全部さらって壊したい。この手ですべてを壊したい

。かなえさせてよ、黙っていないで。その瞳も全部壊させてよ。

ここんとこ雨が続いてうっとうしかったけれど。久しぶりに今日は晴れた。
突き抜けるような水色の空を眺めて、薄い雲を眼で追いかける。
雨のせいでからだを動かせなくて、なんだかなまってる。
今日は汗をかくまでバットを振るか。
見上げた空の端っこ、校舎の屋上に誰かいる。

あ・・。

黒い髪のあいつが見下ろしている。

見上げる俺と眼があって。ぷい、とそむけて姿を消した。
「・・愛想わる・・。」
でもなんだか嬉しい。
俺だと気づいているんだから。
ふっと噴出してしまった。
かわいくない仕草が何故だろう、俺を安心させる。
・・姿が見えたからかな?
ここから屋上へ階段で駆け上がるのもなまった体にはいい運動、
さて・・・いきますか!

別に話すこともないけれど、顔が見たいときってあるんだな。
別に寂しいとかじゃないんだけど、すぐ傍に行きたいときってあるんだな。

ずっと暗闇の中にいたんだ。ぬかるみのような中にずっといたんだ。
生きる意味も失った。誰かの実験のために命を削られて。
抵抗することを知らなかった。
ここを出たら明るい場所があるなんて想像する力も失っていた。

膝を抱えて 殺される日を待たされた。

遠くから金属が散らばる音が聞こえた。
大人の怒鳴り声と、何かが破壊される爆音が聞こえた。

「一緒に行きますか?」
手を差し伸べたのは俺と年が変わらないひと。

目の色が変わっていた。

でもそのひとはここにいる誰よりも強くて。自由を欲しがった。
ここを出たら明るい場所がある。
そのひとについていけば

    陽の光が差し込むの?

否定するように手にした金属の破片には鮮血が流れている。

たとえ暗闇でもいい。このひとについていきたい。
たとえ命を落すときがあってもいい。

このひとと ともにありたい。

話しかけてもちらりと見るだけ。
たまにため息のおまけつき。
俺のことがうざいらしいな。
でも出て行けとは言わないんだ、こいつは。

本を読むのはそんなに楽しいものなのかな?
背筋をまっすぐに、ゆっくりとページをめくる指が好き。
さら・と聞き逃してしまいそうなページをめくった音が好き。

でもなにより。
今目の前にいる この人間が好き。

折角目の前にいるんだから、話がしたいんだけどね。
でも。まあ・いいか。出て行けって言わないんだから。
話をしていなくても。
顔が見れるだけで嬉しいなんて、俺もどうかしたのかな。
革のソファーに座りながら、あくびをした。

このまま俺がここで寝ていたらこいつは起こしてはくれずに
部屋の照明を消して、さっさと帰宅するんだろうな。
もしも・こいつが寝てしまったら、俺もここで寝てしまおう。

一緒に明ける空が見たいんだ。

そんな思いを悟られないように、話しかけて読書の邪魔をする。
「そのよくしゃべる口を。塞いであげようか?」

ページをめくる音がしなくなった。

 

 

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詩を書くことで自分を見直したりします。
なぜか男子目線な詩を書きますが、自分を癒すだけじゃなくて。あなたを癒せたらいいなあ。

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